コンビニエンスストア2位のローソンは19日、自社で企画した105円のプライベートブランド(PB)「バリューライン」の商品を2009年度中に現在の約300から約1000品目に拡大することを明らかにした。消費の低迷を受けて、値ごろ感のあるPBを扱う店舗や食品スーパーが好調を維持している。ローソンは傘下の「生鮮コンビニを強化する」(新浪剛史社長)ことで一層の事業拡大を狙っており、PB拡充はこの戦略の一環。最大手のセブンイレブンも自社PB「セブンプレミアム」に力を入れるほか、総合スーパー最大手のイオンもPBを置く小型スーパーの出店加速で攻勢をかける。節約志向や自宅で食事をする内食志向が高まる中、コンビニとスーパーのPB競争が激化するのは必至だ。 ローソンのPB「バリューライン」は、1〜2人用というコンビニならではのサイズと、税込み105円という低価格が売り。生鮮コンビニの「ローソンストア100」と「ショップ99」の戦略商品で、最近は通常のローソン店舗でも扱いを増やしている。今回、加工食品や菓子、家庭用品など全体的にPBを拡充する。 店舗数や売上高でセブンイレブンの後塵(こうじん)を拝するローソンは、生鮮コンビニを成長戦略の一つに位置付ける。昨年「ショップ99」を展開する九九プラスを買収し、ストア100を運営する子会社と来期中にも統合する計画。11年度までにストア100(一部はショップ99)を現在の900店から1200店に拡大する一方、「ローソンプラス」など生鮮品を扱う店舗も増やす。今後3年間で生鮮品を置く店舗は同社グループ全体の3分の1を占める計画だ。 この戦略が功を奏し、ストア100は昨年7月以降、バリューラインの販売増が寄与して既存店売上高が前年比10%以上のプラスを更新中。“タスポ効果”で売り上げを増やすローソンが約5%増だから、それを大きく上回っている。ストア100の来店客は、若者が中心の従来のコンビニと異なり、約6割を中高年層が占める。同社では「必要な分を低価格でほしいというニーズが高まった」と分析。PB拡大と生鮮コンビニ拡充でさらに顧客開拓につなげる。 一方、PB導入で先行するスーパーにも新たな動きが出ている。PB「トップバリュ」の売上高4000億円(08年度見込み)のイオンは、成長エンジンと位置付けていた郊外型ショッピングセンターの出店を抑制し、小型食品スーパーに活路を見いだそうとしている。小型スーパーの「まいばすけっと」は低価格のPB商品を売りに、需要が底堅い首都圏を中心に出店。すでに約30店を構え、今後も積極展開する方針だ。例えば、まいばすけっと北品川店(東京都品川区)はセブンイレブンが閉店したマンションの1階に入居し、BGMにジャズを流すなど従来型スーパーと一線を画す。主婦やビジネスパーソンの姿もあり、「近隣のコンビニにとって脅威」(業界関係者)との声があがる。 コンビニとスーパーという2大流通業が、PBをテコにした低価格品販売で真っ向から激突しそうだ。(田村龍彦)【関連記事】・ リラックマでサクラ咲く…ローソン「さくらあんぱん」 ・ ローソンが電気自動車を試験導入 小売業で初 ・ 「ビザタッチ」ローソンも導入 客単価向上、清算便利に ・ セブンが百貨店に大なた コンビニ流で再生? ・ コンビニが百貨店逆転 タスポ効果や内食志向 20年売上高
ローソンPB商品1000品目投入
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